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なかむらや

なかむらや旅館 幻になった座卓。

2019年01月23日(水曜日)

今回はケヤキ材で作った座卓のお話です。

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数年前に なかむらや旅館 蔵の奥に百数十年眠っている木材を発見しました。何センチと被ったほこりをふき取ると美しい杢目が現れました。それも玉杢(たまもく)です。「これを座卓にしてお客様の部屋に使おう」と思い、お世話になっている大工さんにお願いして座卓にして頂きました。表面を漆で仕上げた結果、見事な杢目の座卓が出来上がりました。さあ、ここからが問題。サイズは90㎝×90㎝なのですが、とてつもなく重い!成人男性でも2階の客室まで運べない!泣く泣く一階の和工房 木らら に置いて頂きました。

その昔、ドリフターズの荒井注さんがカラオケボックスを経営しようとして、建物は完成したが入口が狭すぎてカラオケの機材が入らなく、泣く泣くオープンを断念したニュースを思い出しました。当時そのニュースを聞いた時、「馬鹿だなー」と思ったけど、私も同じことをしてしまいました。なかむらや旅館にお出かけの際には是非ご覧ください。幻になった座卓を・・。

なかむらや旅館 七代目当主 阿部寛