2022年09月24日(土曜日)
今回の題名を見て、「おや? なかむらや旅館のブログらしくないな・・。」と思われた方も多いはずです。写真上段のポスターは、大正三年(105年前)の三越呉服店新館落成ポスターで、デザインを担当したのは、多摩美術大学、初代校長の杉浦非水氏だそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%B5%A6%E9%9D%9E%E6%B0%B4
その昔、三越呉服店外商の方が営業に来て、当館にポスターを置いて行ったようです。時は流れ、蔵に眠っていたこのポスターを大女将が見つけ、実際に三越に出向いて年代などを確認しましたので、作者・年代など間違いないと思います。そして、なんとこれと同じ作品が東京国立近代美術館に収蔵されているようです。つまり、とても珍しく大変貴重なポスターなのです!
以前多摩美術大学の学生さんが数名でご宿泊にいらした際、偶然目にしたこのポスターに驚き、正座で長時間鑑賞されていました。
一方、日本髪美人画のポスターは大正元年(108年前)の作品で作者は波々伯部金州。この二枚のポスター、館内の蔵前に展示しているのですが、当館の重厚さにとてもマッチしていると思います。なかむらや旅館 ご利用の際には是非100年前の素晴らしいポスターをご覧になって下さい。
なかむらや旅館 七代目当主 阿部寛